SNB秋フェスタ記念俳句大会
SNB秋フェスタ記念俳句大会 選考結果
新日本文芸協会は、文芸の新しい潮流の発信を目的として
「SNB秋フェスタ記念俳句大会」を開催、俳句を募集いたしました。テーマは自由。
全国より、俳句作家部門、短冊部門をあわせて120名余り総作品数は200点を超えるご応募・ご参加をいただき、誠にありがとうございました。
選考委員は、特別審査員2名、協会より1名の計3名および運営事務局にて構成されました。
- 特別審査員
- 岩淵喜代子(俳句ににん主宰)
- 長島衣伊子(朴の花俳句会主宰)
- 協会
- 小滝流水(詩人)
両部門とも、1次選考を協会審査員にて17作品の入選作に絞り込まれました。
2次選考では、審査員3名の投票数にて順位付けをし、その後結果について協議を行い、最終決定にいたりました。
俳句作家部門の優秀賞7作品の中から、最優秀賞が選ばれます。
賞金10万円を手にする作品は、フェスタ当日発表となります。
俳句作家部門(20句)
- 優秀賞
「古里」 横井和幸 (愛知県)
「ごま粒」 青山佳央 (大阪府)
「夏帽子」 平井辰夫 (愛媛県)
「山の国」 古屋牧男 (山梨県)
「雪解川」 松下弘美 (兵庫県)
「雪に泣き、雪と笑う」 樫原歳譜 (北海道)
「宜候!(ようそろ)」 木本康雄 (大阪府)
- 新日本文芸協会 奨励賞
「初桜」 鈴木清恵 (兵庫県)
「四季模索」 草ヶ谷秋蔵 (静岡県)
「公園の四季」 押田明子 (埼玉県)
- 新日本文芸協会 特別賞
「初子」 星野利佳 (神奈川県)
「過ぎゆく夏」 瀬谷喜美子 (茨城県)
- 佳作
「おぼろ月」 下山良行 (東京都)
「秋恩」 高梨忠義 (山形県)
短冊部門(ハガキ1句)
- 優秀賞
明るさなら誰にも負けず卒業す 竹澤聡
古書店を出て秋風と帰りけり 竹澤聡
まっすぐに海へとむかふ小亀かな 渋谷史恵
画布畳み旅の花野を持ち帰る 川野忠夫
墓だけが待つふるさとやいわし雲 川野忠夫
- 入賞
快活な女性の車掌涼新た 竹澤聡
定年の椅子の窪みに冬の蝿 津田三城
麦の秋肩になじみしランドセル 鈴木桂吾
秋時雨小さき母をかばふ傘 川野忠夫
風透きて菜の花の色のシャボン玉 大澤卓
刈田はや鷺の餌食となりてゐし 前西みどり
蚊の声を耳で追いつつ寝落ちけり 前西みどり
啓蟄は季語にあるのみ蝦夷単身 菊地正男
古都の梅雨残り香淡き蛇の目傘 菊地正男
三杯めし喰ひて早寝帰省の子 飯吉君子
シャボン玉笑顔届ける虹のこし 大澤卓
人の満つ方丈高し鬼やんま 鈴木桂吾
入選・入賞者のみなさま おめでとうございます!